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■クライマーズ・ハイ
映画には行かなかった。
行かなくてよかった。

TSUTAYAで「クライマーズ・ハイ」を借りて観た。

日航機墜落事故を追う話しだという漠然としたイメージしかなくて、
失われた何百もの命の真価を問うようなその題材がとても重たくて、
見たいと思いながらも借りるギリギリまで迷った。

でも少し違っていた。
墜落事故事件は、その墜落した現場がある地方の新聞社の、
その時その時代に居合わせた記者たちが、
新聞社という小さな組織の中で嫉妬や陰謀にせめぎあいながら
プライドと情熱をかけてスクープを取り記事にしようとする
その姿を通して描かれていた。

だから重いというよりも、熱い映画なのだった。
一緒に葛藤して一緒に迷って一緒に気付いた。
苦しくて逃げ出したくて実際逃げ出そうとしたのに、
どうしようもない矛盾の中に放り込まれた。

本当に強烈な印象の映画だと思う。


地獄のような現場に立った記者が極限を越えて書いた現場記事、
悲しくて苦しくて涙が出た。
けれどそれを記事にできない組織の壁、理不尽な人間関係、
記事にする側と売る側との確執。
悔しくて涙が出た。
過労で倒れる同僚、仕事のために犠牲にしてしまう家族。
けれどその中で細いロープでつながれるように築かれている信頼関係、
誰しもの言葉が辛くて苦しくてそして熱かった。

ぬぐいきれない自分の過去や、がんじがらめの現実、
そして希望に満ちているとは言えない孤独な未来。

もうやめよう。
そう思った瞬間に誰かの言葉がある。
けれどそれだってその誰かの思惑の一つなのかもしれない。
伝えられなければならない真実がある。
けれどまた同じことの繰り返しなのかもしれない。
でもそれを受け取ってしまった自分はまた現場に帰らずにはいられない。

どうしょうもない。
この間のコトリ会議のように、
世の中はどうしよもないことで溢れていて、
私もものすごくどうしようもなくて、
どうしようもない欲求に抗えなくて恥ずかしい自分を晒すしかない。
それが苦しくて苦しくて仕方ないのだけど。
それでも生きてくしかないのかなあ。


主役の堤真一は、事件の記事の全権を任される役。
やっぱりすごい人だったけど、やっぱり堤さんだなあという感じだった。
現場の直接取材をする堺雅人がすごかった。
狂気ギリギリで取材した記事が落とされたときの、あの目がすごかった。
忘れられん。
静かなのに何か静かでないものを持っている。そんな人。
いやそれ以外の役者さんたちも、ひとりひとりが記者としてそれぞれの
仕事を果たしていた。だからこそ観られた映画なのだと思う。

いやすごい映画を観たよ。
今年イチ。(まだ始まったばかりだけど)

| comments(0) | - | 観るほう。 | 11:25 |
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